歯を削ったら

詰め物

虫歯治療

虫歯の部位をドリルで削って完全に取り除きますが、形状が不恰好になるようでしたら 詰め物や被せ物をしやすいように歯の形を整えます。 ここは歯科医師の腕の見せ所で、患者さんに自分のスキルを見せ付けるチャンスに 他ならない重要なイベントと言ってもよいでしょう。 これを一回の診察で行うこともあれば、その日は仮の詰め物をして帰宅し次回に本物 を詰めることもあります。 詰め物をしっかり固定したら凹凸を失くすために表面を磨いて滑らかな感触になるよう 仕上げをして完成ですが、馴染むまでしばらくは違和感があったり歯の内部が染みる ことがあるので集中して勉強をするのには向かない時期になります。 時間の経過と共にそれも薄れていくでしょうが、それまではバイクの免許を取ろうと したり船舶免許を取ろうとしたり、司法書士の資格を取得するために勉強をしても 捗らないかもしれません。 受験生なら正念場を迎える前に治療が終わるよう、余裕を持ってスケジュールを 立てて治療に臨みましょう。

虫歯の末期

治療をすることが不可能なほど虫歯菌にやられてしまった場合は、もうその歯を抜いて その後どうするかを考えなければなりません。 いくら虫歯菌に蹂躙されて手放すしかない歯でも抜歯すればその時に痛みはあります。 一週間程はそのまま鈍い痛みが続きますがやがて消え、2~3ヶ月もすれば傷跡も きれに塞がって歯を抜いたことすら遠い過去の思い出のようにしか感じられなくなり、 その時に噛み締めた感覚や感情も喉元を過ぎて忘れてしまえるでしょう。 人は皆そうやって苦い思い出を繰り返しながら大人になるのでそのことが悪いとは いいませんけど、痛みと共に歯磨きの重要性も忘れてしまうのならそこはツッコミを 入れなければなりません。 経験から学ぶことも大切ですし、もう二度と虫歯にならないよう定期的に歯科医師で 検査を受けたり自宅での歯磨きをサボらないと決心することが望ましいでしょう。

抜歯した埋め合わせ

虫歯の治療をしばらく続けていても最終的には抜歯したほうがいいと医師に判断される こともありますし、初診で「これはまずい、今すぐ抜歯しなければ大変なことに」 と言われることもありますし、「このまま治療を続けるくらいならいっそ抜いて下さい、 この苦痛から開放して下さい」と患者の方からお願いすることもあるでしょう。 そこで考えなければならないのは、抜いた歯をどうやって埋め合わせるか、です。 失うのが一本だけならそのままでも不自由なくリンゴを丸齧りしたりタマネギに かぶりつくことも出来るでしょうが、奥歯が数本無くなったら冷めて固くなったピザ を食べにくいですし、前歯がなければ審美的に不満が出てきます。 そんな問題を解決するためにもインプラントやブリッジで埋め合わせをしなければ いけないので、抜歯後は医師と相談してこれからどうするか対策を考えます。 口内の状況によっては自分の希望通りにはいきませんので先生のアドバイスをしっかり 聞いて自分に最も適合しそうな人工義歯を選びましょう。